108の縫い目に込められた
球体の魅力
日本に野球が伝わったのは1872年頃、まだ『投げる、打つ、走る』のルールだけの伝来でボールの形は綺麗な球体を成していませんでした。近代化が進んだことで現代では綺麗な正球体を目にしていますが大量生産の故に日本で作られていたボールも第三国へと渡ってしまいます。
日本製というモノづくりをもう一度『後世に伝えたい、残したい』という思いの中、国内に現存する職人に一つ一つ丁寧に縫い込んでいただきました。108という縫い目の数は最も耐久性に優れている。縫い目の数を増やせば目の間隔が狭くなり革が切れやすくなる。縫い目の数を少なくすれば糸が切れやすくなる。その両者をとって最もバランスがよい縫い目となったのが108という縫い数です。
GANZOの選定した革と職人の手仕事が相まって縫い糸や革の風合いがより洗練されボールが一層際立ちます。日常のさまざまな場面の中で革が持つ存在感や表情を感じてください。
フレーベルの球体法則から
着想を得たプロダクト
ドイツの教育学者フレーベルが考案した恩物(積み木)にボールは『万物の肖像』であり『万物の似姿』と提唱している。球体、円柱、立方体、三角柱、直方体など正確に計算して作られた積み木は子どもたちを育て、大人にヒントを与える。それは親子でキャッチボールした野球ボールもフレーベルの恩物のひとつとして捉える事とできよう。
煩悩と同じ108個の縫い目で正確な球体に仕上げられている『野球ボール』に着目し、本格的なGANZOオリジナルボールを製作します。
素材、密度、強度。
そのすべてが揃って、
相応しい一球となる。
硬式野球ボールは、コルクをゴムで巻いたゴム芯にウールを巻きつけ、それを2枚の牛革で包んで縫い合わせて作られます。そしてボールには重さや大きさ、縫い糸、ゴム芯のバウンドのの高さなど規定が定められています。
糸は3回に分けて巻かれていきます。まずは芯に太いウールを巻くところから始まります。そうすることで2つ目のウールを巻き進めていく中で核となる芯が正しく中心を保てるようになるのです。そして最後に綿糸を巻くことでボールの表面の凹凸をなくしていきます。重いウールを使えば重さ規定に沿うようにややふわりと巻かれ、柔らかくて軽いウールを使えば硬く頑丈に巻く。それはボールの飛距離にも影響し、硬く頑丈に巻かれたボールはよりよく飛ぶボールになるのです。
使用される革は牛革。以前は馬革が使われていたこともありましたが、強度に優れている牛革が使われるようになりました。さらに、牛革も部位によって作られるボールが異なります。背中部分は張りがあり上質な革でプロ野球や大学・社会人野球の試合球として使用されます。お腹の革はやや伸びやすいという特性から練習球に使用されることが多くなります。
唯一無二、原皮選びから
こだわったGANZO野球ボール
使用している革は、GANZOの循環型リサイクルレザーシリーズ「7QS-R」。農畜産連携による循環型農業のもとで育てられたステア(成牛革)を採用しています。
革の生産地は北海道・士別市。畜産農家から出るふん尿をJAの堆肥処理施設で肥料化し、それを耕作農家へ提供。耕作農家は麦・豆類・とうもろこし・牧草などを育て、規格品は食卓へ、規格外品は再び畜産農家へ戻り家畜の飼料となります。
このような循環の仕組みの中で育てられた食肉用牛の革を、日本有数の皮革産業地として知られる姫路で丁寧に鞣し、GANZOオリジナルレザー「7QS-R」として仕上げています。
今回の野球ボールのために、この7QS-Rをボール用の厚みに特別に製作。通常のボールに用いられる革よりも柔らかいため、美しい球体を生み出すためには繊細な調整が欠かせません。職人が革の引き具合を一つひとつ手で確かめながら、何度も微調整を重ねて仕立てています。
さらに、ボールを置くベースにはバットにも使用されるヨーロピアンビーチを採用。素材の選定から細部の仕立てに至るまで、本物を追求した仕様です。
革の存在感と手仕事の美しさを同時に愉しめる、GANZOオリジナルの野球ボール。
7QS-Rの革を用いることで実現した、ALL MADE IN JAPAN のプロダクトです。
GANZO
オリジナル
野球ボール



